ご当地ヒーローの仕掛け人らがヒーローの役割や運営秘話などを披露する「ご当地ヒーロー・シンポジウム」が10月26日、仁賀保勤労青少年ホーム(にかほ市)で開かれた。現在、県内で開催中の「国民文化祭・あきた2014」のにかほ市事業「ご当地ヒーロー文化祭」の一環。
登壇したのは、「超神ネイガー」を運営する海老名保さん、「薩摩剣士隼人」(鹿児島)の制作総監督・外山雄大さん、「琉神マブヤー」(沖縄)で企画を担当する黒石正博さん、冒険家・阿部雅龍さんの4人。ネイガーをデビュー当時から知る美郷町在住の鈴木正洋さんがコーディネーターを務めた。
海老名さんは「ヒーローの運営はプロとアマチュアの間が広い。仲間と手探りしながら運営する日々を送った」ことなどを紹介。ネイガーのデビュー当時、共同原作者の高橋大さんと外山さんがネットを通じて刺激し合っていたことなどの秘話も披露した。
全国に先駆けて2003年からご当地キャラを展開する外山さんは、「中学生のころ、同級生を巻き込みながら学校の教室でヒーローショーごっこをしていたことが始まり」とし、商品展開などの事例を交えながら、「夢を見ることができる鹿児島を目指している」と話した。「継続していくための方策も課題。沖縄のアイデンティティーを追求し続けられれば」と石黒さん。阿部さんは「仮面ライダーとにかほ市出身の南極探検家・白瀬矗(のぶ)に憧れて冒険家になった」ことを紹介しながら、ヒーローの役割や夢を追い掛けることの大切さなどについて話した。
外山さんが「薩摩と琉球の歴史的なわだかまりを秋田のヒーローが間に入ることで解決できれば」と話すと、海老名さんが「鹿児島に行きたくなった」と応えるなどして会場を沸かせた。
同日行われた「秋田の新ヒーロー・イラストコンテスト」の表彰式では、秋田市在住の小学5年生・引地遼眞君の作品「スノーファイターNOBU」が最優秀賞に選ばれ、イラストを基に海老名さんがマスクとスーツを制作し、阿部さんが着用して「実物」を披露した。
同ヒーローの造形と応募イラストは、金浦公民館(にかほ市)に展示予定。展示時間は9時~17時。11月3日まで。