秋田市内の大学へ通う福島県出身の大学生らが4月21日、避難生活中の子ども向け学習スペース「きびたきの家」(秋田市千秋久保田町)を開設した。
福島から秋田で避難生活中の子ども向け学習スペース「きびたきの家」
同所を運営するのは秋田大学と日本赤十字秋田看護大学に通う福島県出身の学生13人。震災復興支援を目的に昨年11月、ボランティアグループ「ふくしまの集い」を立ち上げた。
「郷里のためにできることを」と、秋田県内で避難生活を送る福島県出身者らとの会合を開くうち、子どもの学校生活への不安を訴える声が多く聞かれたことから、避難生活中の子どもが対象の学習教室の運営を決めた。学習のサポートには同グループのメンバーが当たる。
同グループ代表で秋田大学教育文化学部2年生の遠藤大輝さんは「福島から秋田県内に避難して生活している人は1000人ほどいると聞く。子どもの学習スペースとしてはもちろん、保護者の皆さんの交流の場としても活用いただけるような自由で楽しい運営を心掛けたい。気軽に立ち寄ってもらえれば」と利用を呼び掛ける。
営時間は、火曜=16時30分~19時30分、土曜=13時~17時。利用は無料。問い合わせは遠藤さん(fukushimanotudoi@gmail.com)まで。