ウェブ制作などを手掛ける秋田市内の会社社長が会社で自炊し、毎日のようにメニュー写真をツイッターなどで公開する様子が現在、話題になっている。
会社で昼食を自炊するのは、ウェブプロダクション「トラパンツ」(秋田市川尻御休町)を経営する長谷川敦さん。2010年秋、塩分を控えるようにとの医者の診断を受けたことをきっかけに、もともと料理が趣味だったことも手伝い、会社で自炊を始めた。
12時ごろになると「どれメシでもクリエートするか会社で」とツイッターに投稿。調理は社内にある3平方メートルほどの炊事場で行うが、ガスの設備がないため、調理器具はキャンプ用ガスバーナーなどアウトドア用品を使う。
乾麺や野菜などをメーン食材に、「春キャベツのパスタ」「冷やし中華」、冬には「寒タラのイタリアン」など料理に季節感を取り入れたり、「南部せんべい入りうどん」などの創作料理も考案したりしながら、これまでに会社で作った昼食は300食を超える。
昼休みのほとんどを調理と皿洗いに費やしてしまうが、「自炊するようになってから8キロほどやせた(笑)。ツイッターを通じて栄養バランスなどアドバイスしてくれる人もいて楽しい」と長谷川さん。取引先などからもらった地元の食材を通じて、「秋田には稲庭うどんだけではなく、能代や本荘にもおいしいうどんがあることを知った」とも。
45人ほどのスタッフが働く同社。「社長が調理道具を載せたカートをガラガラと引く音が聞こえると昼時の合図(笑)。メニューはいつもおいしそう」と女性スタッフの一人。
当日自炊したメニューは13時ごろ、ツイッターなどに写真付きで掲載。今夏、これまでのメニューをまとめた冊子の発行も予定する。