秋田市の通り町商店街などで陶器店を経営する青井智(さとる)さんが現在、仮設住宅での生活を余儀なくされている東日本大地震の被災者向け「毛布」の提供を呼び掛けている。
震災直後の4月から5カ月にわたり、宮城県東松島市や女川町、岩手県陸前高田市などの被災地を訪れてコーヒーの炊き出しを行ったり、秋田の夏祭り「竿燈(かんとう)」を披露したりするなどして、被災地の住民と交流を深めながら復興を応援してきた青井さん。
12月4日に被災地への再訪を予定していたところ、岩手県沿岸部などの仮設住宅で暮らす住民に「毛布」が足りていないことを知った。「節約のためストーブなどの暖房を控える被災者も多いと聞く。寒さも厳しくなってきたところなので、1枚でも多く協力いただければ」と提供を呼び掛ける。
新品以外はクリーニング済みであることが条件だが、「提供いただくために新たに買うことは、助け合いの精神や現地の皆さんの負担にもなることから避けてもらいたい」とも。
毛布は、青井陶器店大町店(大町1)のほか、広面店(広面宮田)、茨島店(茨島6)、外旭川店(外旭川字小谷地)の4店舗で受け付ける。集まった毛布は12月4日、青井さんらが岩手県沿岸部の仮設住宅で暮らす被災者へ届ける。
同店の営業時間は10時~19時。木曜定休。受け付けは12月3日まで。