「美少女イラスト」を使った秋田県羽後町のまちおこし活動で知られる山内貴範さんを講師に招いたトークイベントが1月31日、アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3)で開催された。
約40人が参加して行われた山内貴範さんの講演会。東京や仙台からの参加者も
美少女イラストを米袋に使った同町産あきたこまちの販売や町内での美少女イラストコンテスト、イラストファン向け観光ツアーなどユニークな「まちおこし」で全国的に注目を集める羽後町。
当日は、地域活性事例の観点から地元クリエーターや県庁職員ら、東京や仙台からの参加者を含む約40人が参加。同イベントでは、秋田経済新聞の公開インタビューや参加者との質疑の時間も設け、「地域資産の再発見の重要性」「新旧文化の融合」など地域活性のための「山内流」発想法を地方に残る建築文化なども例に挙げながらプロジェクターを使って披露した。講演後、仙台から参加した大学生は「大学では建築を学んでいるので、建築に関する山内さんの考察が勉強になった」と話した。
「羽後町の活動はまだ3年目で歴史も浅い。地域に定着するかなどの評価はこれからだと思うが、今後は美少女イラスト以外の分野の展開も検討している」と山内さん。主催した「イラスト文化普及の会」の小田原毅さんは「秋田は多くの可能性をもった地域。これからもいろいろなアイデアで地元を盛り上げられれば」と話す。