仙台を拠点に活動する劇団「リタラリーギルドシアター」(仙台市)の二人劇「父と暮せば」が2月13日・14日、アートスペース「ココラボラトリー」(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で上演される。
演目は、原子爆弾で身寄りを亡くした広島在住の女性の恋愛と父親との親子愛を扱った井上ひさしさんの作品「父と暮せば」。同劇団主宰の前田有作さんが演出を手掛け、宮野智子さんとの二人芝居として構成した。
「気軽に演劇を楽しんでもらうためには、劇場にこだわらずに芝居が街に飛び出す感覚で上演すればいいのでは」(同劇団の阿部聖さん)と、「仙台オフブロードウェイ・プロジェクト」名付け、3年ほど前から仙台市内の飲食店などで上演してきた同劇団。「店の広告効果もある」と、舞台を提供する飲食店からも好評だったことを受け、初めて宮城県外での上演を決めた。
前田さんは「同プロジェクトは、観客の皆さんに対しては演劇の敷居を低くするための企画だが、飲食店側も新規顧客の開拓などに役立ち、劇団側は街中での上演場所が確保できたり、ロングラン公演も可能になったりするなどメリットがある」と話す。
「広島弁でなければ成立しない作品なので、広島弁の演技にもこだわった」と阿部さん。前田さんは「芝居をあまり見ない人も楽しめる、笑いと涙のある芝居に仕上がっていると思うのでお楽しみいただければ」と来場を呼び掛ける。
上演時間は、13日=15時~・18時30分~、14日=13時~。入場料は3,000円。