牛丼チェーン大手の「吉野家」(本社=東京都新宿区)は12月1日、同FCとしては初めてとなる国産材を使用した木造店舗「105号線由利本荘店」(由利本荘市、TEL 0184-28-4300)をオープンした。
店内の柱にも秋田杉を使うなど建築資材に秋田県産材を多用した同店。店舗面積87.9平米に22席を用意した。東北では初めてドライブスルーも設置し、沖縄吉野家(浦添市)で今年4月から試験販売してきた「牛丼バーガー」(280円)も販売する。
「秋田県秋田スギ振興課」が県産木材のPRをしようと2年ほど前、同チェーンに店舗建築向けに秋田杉などの活用を打診。2007年ごろから、カウンター中心の店内レイアウトから、ファミリー層向け店舗展開を図る同チェーンと利害が一致した。同チェーンは、秋田県以外でも国産材を使用した店舗の建設を予定する。
同課の担当者は「東北や北関東などを中心に秋田県産材の活用事例としてPRしていければ」と期待を寄せる。