ジーンズメーカー大手の「エドウイン」(東京都荒川区)は10月10日、渋谷ギャルが秋田県大潟村で取り組む農業プロジェクト「ノギャル」とコラボ開発したワークウエアを大潟村で発表した。
バックポケットのステッチなど細部にもこだわった「イケテル」作業着
「若者が食や農業に興味を持つきっかけを作りたい」と、元ギャル社長の藤田志穂さんが呼びかけ人となって若い女性が稲作などに取り組む「ノギャル」プロジェクト。10月10日、同プロジェクトが栽培した「シブヤ米」の収穫・出荷も果たした。
今春、同プロジェクトにジーンズメーカー「エドウイン」も賛同。デザインに関する意見を「ノギャル」メンバーらに求め、地元の農業従事者からは機能性に関する意見なども受けながら、同社製品を製造する秋田ホーセ(秋田県五城目町)で、7月から共同で開発を進めた。
開発したのは、デニム素材のオーバーオール「IKETERU-SAGYOGI」。「かわいい・かっこいい」をコンセプトに、素材の色や形状など細部にこだわり、バックポケットのカラフルなステッチは「ギャルのネイルのイメージ」(同社・笹生麻美さん)。作業しやすいよう綿95%とポリウレタン5%の混紡素材で伸縮性をもたせたほか、防臭加工も施した。「作業の様子をブログで伝えるための携帯電話やデジカメを落とさないよう」(藤田さん)、胸ポケットにフラップも付けるなど、実地で農業に取り組んだ経験も盛り込んだ。
藤田さんは「オーバーオールというと、重くて硬い印象があるが、この作業着は軽くて動きやすい。形がきれいでかわいいので、着こなし次第で自分の個性も出すことができる」と新商品の仕上がりに自信をみせる。
商品は男性用と女性用の2種類。それぞれ数サイズをそろえる。同社製品を扱う全国のカジュアルショップのほか通販も行う。
価格は13,000円。2010年2月20日の発売を予定する。