秋田市在住の20代のカップルが8月9日、電動アシスト付きの自転車タクシー「ベロタクシー」で市内を走行しながら結婚式を挙げる。新郎新婦のお披露目や送迎にベロタクシーを使った例は横浜と香川であるが、挙式そのものをベロタクシーで行うのは全国でも珍しい。
ユニークな結婚式を挙げるのは、付き合い始めて9カ月という大志田幸一さんと藤島美子さん。二人が挙式の相談をする中、「予算が少ない分、逆に思い切ったことをしよう」と、ドレスとタキシードに身を包んでベロタクシーに乗り込み、市内を走行しながら挙式することを思いついた。地元でベロタクシーを運営する知人に相談し、快諾も得た。
コンセプトは、人前式ならぬ「街前式」。当日は、秋田市中心部の「通り町商店街」をスタートし、「赤れんが郷土館」(大町3)など市内の名所も巡りながら、「新屋商店街」のギャラリースペースまでの約6~7キロを2時間かけて走行する。
「日ごろ、にぎわいが少ない秋田市内だが、街の皆さんにも幸せをおすそ分けしたい」と、沿道で手を振ってくれた人にはハート型の種も入った「花の種」を手渡す。
「目立ちたがり屋なので、人がやらないことをやることが楽しい(笑)」と藤島さん。「秋田にもこんなに元気な若者がいるよということを街の皆さんに見てもらいながら、お祝いしてもらえれば」と二人は声をそろえる。
「挙式」時間は10時30分~12時30分を予定。