自転車タクシー「ベロタクシー」の秋田市内での本格運営に向け、わらしべ貯金箱実行委員会(秋田市川元松丘町、TEL 090-2363-0398)が今月購入した車両が2月4日、秋田ニューシティ(大町2)で初公開された。
お披露目された車両はオレンジ色で、「街を明るくしたい」(同委員会代表の武内さん)という思いを込めた。
環境に優しい乗り物として注目される「ベロタクシー」は、国内では2002年5月に京都で初めて走行して以来、東京、大阪、名古屋、那覇など、これまでに約20都市で運営され、東北では仙台と喜多方でも運行している。
「ベロタクシーを秋田にも導入したい」(同)と2007年5月、「モッタイナイ」をキーワードに、家庭に眠る不用品を持ち寄り、欲しい人が自分で値付けして持ち帰るイベント「わらしべ貯金箱」を企画。その後も2カ月に1回ペースで開催し、計150万円ほど貯まったことから、中古車両を約70万円かけて購入した。
武内さんは「何もしなければゴミになるだけの物も、それを必要としている人がいる」とし、「イベントに参加してくれた延べ7,000人の皆さんのお気持ちの積み重ねで、環境に優しい乗り物としてカタチにすることができた」と話す。「環境や循環型社会の視点からは、まだまだいろいろな工夫ができる」とも。
当面はイベントなどに合わせて運行するが、車両に企業広告を掲載するなどして、将来は定期運行を目指す。
車両は、今春まで同所で展示する。