
秋田市内のバー3店が7月1日から、「秋の宮いちご」のカクテルを期間限定で提供する。
6月上旬から旬を迎えている湯沢市秋ノ宮産の夏イチゴ「秋の宮いちご」。全国的にも珍しく全量が露地栽培され、生産量の8割が関東圏に出荷される。「秋田県内に出回らないことを残念に思っていた」という、秋田市内で「THE BAR 1980」(秋田市大町4)を営業するバーテンダーの横井正剛さんが3月、生産者の「Farmer 粋」(湯沢市)に「畑で完熟させてから摘み取るイチゴでカクテルを作りたい」と相談。出荷の快諾を得た。
「生産者に会って仕入れること」などが条件の横井さんの呼びかけに応じた、秋田キャッスルホテル(中通1)内の「ロータス」と「ル・ヴェール」(大町4)の2店を加えたバー3店が、それぞれ同銘柄を使った1~3種のカクテル(2,200円)の提供を決めた。
「流通の都合で完熟前に摘み取られるのが一般的なイチゴ。完熟を味わえるのは地元ならでは」と横井さん。「生産者の思いを伝えられるようなカクテルを提供したいと思い、現地で生産者に会って仕入れることにこだわった。取り組みに共感してもらえた2店と合同で提供する。飲み比べてもらえれば」と来店を呼びかける。
営業時間は、THE BAR 1980=19時~翌2時(日曜・祝日は24時まで)、ロータス=17時~24時、ル・ヴェール=18時~翌1時(日曜・第1・3月曜定休)。提供は7月下旬まで(なくなり次第終了)。