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秋田で「モノを残す価値」シンポ 民具などの生活文化財をテーマに

秋田公立美術大学大学院の教授や秋田市のアートNPOが展開するプロジェクト「1/1000油谷コレクション」(写真は2024年7月)

秋田公立美術大学大学院の教授や秋田市のアートNPOが展開するプロジェクト「1/1000油谷コレクション」(写真は2024年7月)

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 秋田市在住の民具などの収集家・油谷滿夫(みちお)さんの収集物が題材のシンポジウムが1月25日、秋田市文化創造館(秋田市千秋明徳町、TEL 018-893-5656)で開かれる。

「1/1000油谷コレクション」ミーティングの様子

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 主に明治期から昭和期に使われた民具や農具、日常生活雑貨などを収集する90歳の油谷さん。これまでに集めたコレクションは50万点を超える。秋田市に寄付された約20万点が生活文化財として保管される。

 収集物を保存する博物館などのスペースや予算の確保などに課題を抱える中、昨年、東京芸術大学大学院准教授で「国際芸術センター青森」(青森市)館長の服部浩之さんや秋田公立美術大学大学院教授でアーティストの藤浩志さんが中心となり、収集物の分類・整理や価値の検証を行うプロジェクト「1/1000油谷コレクション」が立ち上げられた。

 「モノを残すことの価値を問うアーカイブ研究会」と題して開くシンポジウム。武蔵野美術大学名誉教授で日本民具学会会長の神野善治さんが基調講演を行う。京都市立芸術大学の芸術資源研究センター専任研究員の佐藤知久さんや東京大学総合研究博物館(東京都文京区)の特任准教授・寺田鮎美さんら、民俗学や博物館学などの専門家6人が登壇する。

 シンポジウムの運営を担当するNPO法人「アーツセンターあきた」(新屋大川町)の事務局長・三富章恵さんは「人口減少が国内最速で進む秋田。地域を支えた民具が失われることは、地域の文化を失うことにつながる。専門家の皆さんと議論を深める機会にできれば」と参加を呼びかける。

 開催時間は13時30分~17時。参加無料。

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