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秋田にワークスペース・カフェ・宿泊の複合施設 「共創の拠点」目指す

複合施設「ATLE DELTA(アトレデルタ)」(秋田市保戸野原の町)を立ち上げた「アウトクロップ」のメンバー(左から、カフェ店長の盛光瑠衣さん、チーフマネジャーの坂口聖英さん、社長の栗原エミルさん、役員の松本トラヴィスさん)

複合施設「ATLE DELTA(アトレデルタ)」(秋田市保戸野原の町)を立ち上げた「アウトクロップ」のメンバー(左から、カフェ店長の盛光瑠衣さん、チーフマネジャーの坂口聖英さん、社長の栗原エミルさん、役員の松本トラヴィスさん)

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 宿泊施設やカフェを併設するワークスペース「ATLE DELTA(アトレデルタ)」(秋田市保戸野原の町、TEL 070-6981-0717)が5月25日、オープンした。

複合施設「ATLE DELTA(アトレデルタ)」(秋田市)

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 東北物産(同)が所有する、1984(昭和59)年9月築の鉄筋コンクリート4階建ての空きマンションをリノベーションした同施設。秋田市で映像制作やミニシアターの運営などを手掛ける「アウトクロップ」が、同施設に事務所を移して運営する。「水が流れて育まれる肥よくな大地『デルタ』のように、世界中からさまざまなバックグラウンドを持つ人が集まり、新たな活動の流れを秋田から生み出したい」との思いを施設名に込めた。

 レンタルオフィス6室やオンライン会議向けブース2室、20人まで利用できる計120平方メートルのコワーキングスペースや会議室に加え、撮影や展示会などに使うことができる約40平方メートルのスタジオを設ける。「DELTA Creators Garage(デルタ・クリエーターズ・ガレージ)」と名付けて営業する。

 「DELTA HOSTEL(デルタホステル)」と名付けて営業する2階は、宿泊者向けフロア。共同宿泊できる約3平方メートルのドミトリー10室のほか、セミダブルやツイン、ダブルの個室(以上、約7~12平方メートル)を1室ずつ設ける。4人まで宿泊できる約50平方メートルの映画視聴設備やキッチン、バス付きの「シアタースイート」も。バックパッカーなどの外国人旅行者や滞在制作するアーティスト、移住希望者などを受け入れる。

 5月10日に先行開業した、カウンター5席とテーブル席8席などを設ける1階のカフェ「マチノミナト COFFEE HOUSE」は、「地域に開かれた交流の場」として、カフェやパブとして営業するほか、宿泊者向けの朝食を提供する。

 アウトクロップ社長の栗原エミルさんは「当事業のコンセプトは『新しい流れを、地方から』。さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと、映像だけでは解決できない地域の課題に取り組める場として、『共創』や社会課題の解決、国際交流をキーワードに、人・技術・企ての拠点を目指す。秋田と世界をつなぐ取り組みに期待してもらえれば」と意欲を見せる。

 コワーキングスペースの利用料は、1時間=1,500円、月額会員は、個人=2万2,000円、法人=4万4,000円。宿泊料は、3,500円~3万2,000円(部屋や季節などにより異なる)。営業時間は、ワークスペース=9時~18時(宿泊者は常時利用できる)、カフェ=11時~17時(水・木曜定休)、パブ=18時~22時(6月2日以降、金曜・土曜のみ営業)。

 ワークショップやトークショーなどのオープン記念イベントを6月2日まで予定する。

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