秋田県内で実ったまま収穫されずに放置される「柿」を使い事業展開する能代市在住の柿木崇誌さんが、9月中旬、お好み焼きのキッチンカー営業を始める。
柿が原料のビールや酢、ドライフルーツなど5種類ほどの商品を開発したことに加え、自身がお好み焼きの本場・広島の出身であることなどから、完熟柿やいぶりがっこの漬け汁などが原料のオリジナルソースを作り、イベント会場などで、お好み焼き屋台を営業する柿木さん。これまでに、能代市や秋田市、大館市、鹿角市、羽後町などの会場に30回ほど出店し、多い日で80枚ほど売り上げる。
販売するメニューは、広島のお好み焼きを秋田の食材を中心に作る「秋田風お好み焼き」(800円前後)。地元で収穫された規格外のネギを使ったり、天ぷらの調理でできる和食店の天カスを使ったりするなど、柿以外の食材の有効活用にもこだわり、「ソースのうまさや地元食材のおいしさを伝えるメニュー」に仕上げた。動物性食材を使わないメニューやハラールにも対応する。
5カ月ほど前から自身で製作するキッチンカーが、8月下旬に完成。9月4日に営業許可を得たことから、本格的にキッチンカー営業を始める。屋号は「お好み焼きカッキー」。
「いぶりがっこの甘じょっぱさと、柿の優しい甘さのバランスが絶妙のソース。いぶりがっこが苦手な人でも食べられる」と柿木さん。「私と話す待ち時間が楽しかったとお客さまに声をかけられたことがうれしかった。おいしさはもちろん、面白さまで感じてもらえる営業ができれば」と意気込みを見せる。
秋田市内では、9月23日、秋田拠点センター・アルヴェ(秋田市東通仲町)で開催予定の世界遺産登録30周年記念イベントに出店を予定する。開催時間は10時~17時。入場無料。
ケータリングにも対応する。問い合わせは、柿木さん(TEL 080-7065-9096)まで。