大正期から昭和初期に描かれたグラフィックアートの作品展「乙女デザイン 大正イマジュリィの世界」が、現在、秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-8686)で開かれている。秋田経済新聞などが後援。
同美術館の移転開館10周年を記念する企画展。秋田市出身の橘小夢の版画作品や竹久夢二が描く楽譜の表紙絵、着物の染色図案家でハートや音符などの図柄を多く描くことなどが特徴の小林かいちの絵封筒などのほか、書籍の装丁や挿絵、ポスターなど、アール・ヌーボーやアール・デコの様式などを取り入れて描いた作家13人の作品425点を特集展示する。5月27日からは一部の展示内容を入れ替えて展示する。
同美術館学芸員の佐々木佳苗さんは「ニュース記事などでも手描きの絵が活用されていた時代の作品には、今でも店頭に並んでいたら買いたくなるようなデザインが多い。時代を超えて感じられる『かわいい』や『かっこいい』作品を見つけ来てもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場は1,000円(高校・大学生は800円)。中学生以下無料。7月2日まで。