秋田大学大学院付属鉱業博物館(秋田市手形大沢、TEL 018-889-2461)で、現在、香りや化粧、コーヒーなどアラビアの文化を紹介する特別展が開かれている。
文化人類学者の故・片倉もとこさんが、1970~1990年代にかけて行った研究の資料に再調査資料を加え、昨年秋に開いたアラビアがテーマの特別展の続編として企画した同展。琥珀や銀をあしらう伝統的な首飾りなど装飾品や、目の周りを黒く縁取るための化粧道具など、主にアラビア半島の女性がおしゃれに使う雑貨類のほか、バラ水を入れる水差しや香炉、焙煎した豆を煮出すコーヒーポットなど、来客の応対に使う身の回り品を50点ほど展示する。
植物染料ヘナを使うボディーアートや化粧、お香、独特なコーヒー文化などの体験イベントやギャラリートークなども予定する。
同大学院国際資源学研究科で資源開発環境学が専門の縄田浩志教授は「国内ではほとんど見られないデザインや素材も多く、アラビア地域の長い歴史や文化に触れられる貴重な展示内容。現地の人々の生活を身近に感じてもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は9時~16時。入館料は100円(高校生以下無料)。5月24日まで。
体験イベントやギャラリートークの詳細は、ホームページに掲載する。