大正期を中心に制作されたイメージ図像の特集展「乙女デザイン 大正イマジュリィの世界」が4月22日、秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-8686)で開かれる。秋田経済新聞などが後援。
大正期を中心に制作された「イマジュリィ」作品を掲載する特集展フライヤー裏面
書籍の装丁や挿絵、ポスター、絵はがきなど大衆向け印刷物や版画の総称「イマジュリィ」。マスメディアや印刷技術の発達に伴い、大衆文化が発展した大正期を中心に明治末期から昭和初期にかけて描かれた作品を、同美術館の移転開館10周年を記念して特集展示する。
展示するのは、アール・ヌーヴォー様式の橋口五葉、アール・デコに取り組んだ杉浦非水・小林かいち、少女趣味の高畠華宵、乙女像で知られる竹久夢二、秋田出身の橘小夢らの作品400点以上。
同美術館学芸員の佐々木佳苗さんは「今でも愛されるこれらの作品は、現代のデザインやイラストレーションに通じる『かわいい』の原点といえるもの。大正ロマンを感じさせるレトロでノスタルジックなアートを鑑賞いただければ」と来館を呼びかける。
営業時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は1,000円(高校・大学生は800円)。中学生以下無料。7月2日まで。
同展を監修する山田俊幸さんの講演会を5月14日に、同美術館学芸員のギャラリートークを4月22日、5月20日、6月17日に開く。開催時間は、講演会=13時30分~15時、ギャラリートーク=14時~14時30分。