秋田市でキッチンスタジオ事業などを展開する桜庭みさおさんが、現在、秋田県産の食材を使い薬膳の要素を加えたペットフードの販売準備を進めている。
ラジオのパーソナリティーやイベント会場の司会で活躍するほか、キッチンスタジオ(秋田市南通亀の町)の運営などを手掛ける桜庭さん。3歳の雄猫のスコティッシュフォールドと、推定1歳のキジトラ柄の保護猫の2匹の猫を飼う愛猫家でもあることから「愛猫の健康寿命を考えた『おやつ』を作れないか」と、野菜ソムリエやフードコーディネーターなど知識を生かし、ペット向け薬膳メニューに詳しい和田淳子さんら専門家と試行して商品を開発した。
販売準備を進めるのは、アルコール分を含まず加熱処理を行わない甘酒を使うことで、タンパク質を分解するなどペットの消化吸収を考慮した秋田市産の豚肉のジャーキーと、県産の枝豆や米粉を原料に使うクッキーの2種類。食材のほか、製造まで秋田県産であることにこだわり、現在、秋田市内に設ける製造スペースで製造準備を進める。
「猫は食べられない食材が多いことから試行錯誤したが、安全な県産の食材で健康に長生きしてもらいたい」と桜庭さん。「県内のさまざまな食材の生産者から提案も受けている。愛猫や愛犬のおやつとして商品を展開していくことができれば」とも。
4月の発売を予定する。