秋田県内の専門店などが販売する郷土料理「きりたんぽ鍋」の家庭調理向けセット商品の販売が、現在、本格化している。
秋田県北地方が発祥とされる家庭料理「きりたんぽ鍋」。鶏肉やマイタケ、セリ、ゴボウ、ネギ、糸コンニャクなどを具材に、醤油ベースの鶏ガラスープで食べられることが多い。
秋田・男鹿・潟上の3市の官民が連携して運営する通販サイト「あきたづくし」で、きりたんぽ鍋セット商品を特集販売するノースコマース(大町3)の高橋舞さんは「家庭調理向けセットの販売は、8割以上が秋から冬にかけて集中する」と話す。
斎藤昭一商店(秋田市楢山城南新町)、タンポヤ林(柳田字馬上田)、佐田商店(土崎港中央1)、榎食品(新屋元町)、イヤタカ(大町4)、無限堂(御所野下堤4)、ツバサ(山王6)、秋田味商(潟上市)の8社の商品を扱う同サイトでは、レトルト加工したり、冷凍したりする長期保存向け商品に加え、きりたんぽの製造に石臼を使ったり、炭火焼きしたりするきりたんぽのほか、県産あきたこまちのみを原料に使う商品が多いところ、食味を追求して、あえてササニシキを使うきりたんぽをセットにする商品など10種以上をそろえる。
比内地鶏のほか、稲庭うどんやだまこ餅などの郷土料理を組み合わせる商品や、比内地鶏のガラを炊き出して作るストレートスープにこだわる商品、スープに加えて「鶏ガラ」をセットにする商品、きりたんぽ鍋向けに調合した辛味調味料を加える商品など、各社がセット内容に凝らす工夫はさまざま。
高橋さんは「贈答需要も高まるシーズン。県内の皆さんはもちろん、県外の皆さまにも味わっていただきたい。さまざまなセット内容の商品を多くそろえるので、お好みの商品を見つけてもらえれば」と利用を呼びかける。