秋田市在住の作家2人の造形作品が10月14日、秋田空港ターミナルビル(秋田市雄和椿川)2階に展示された。
展示するのは、造形作家の菅原綾希子さんが土粘土で成型して石膏でかたどった造形に、アクリル絵の具や日本画材などを使い着色した長さ110センチ・幅45センチ・高さ120センチほどの秋田犬のオブジェと、フラワーアーティストの金森弘至さんが、規格外のため廃棄される秋田県産ダリアの押し花を染色したり、アルミを鍛金加工したりした素材で制作した幅45センチ・高さ180センチのパネル6枚を展開するウオール作品。「共栄共存」をテーマに「争うことなく共に生き、共に栄えること」を表現した。
菅原さんは「希望を胸に上昇していく様子を秋田の玄関口から発信したいとの思いを込めて制作した。大地から天に向かって立つ秋田犬の凛(りん)とした姿は、明るい未来を暗示し、ウオール作品と相まってエネルギーの上昇を感じられるのでは」と話す。
金森さんは「人間のみならず、植物や動物、全ての命が持つ目には見えない波動や慈しみを可視化するため、花を使う作品としてはあまり見られない手法でエネルギーの質感を表現し、空間に展開した。作者としての制作意図はあるが、皆さんにさまざまな解釈で楽しんでいただければ」と観覧を呼びかける。
展示は11月下旬までを予定する。