鹿角市在住の美術家ふきぬけ(本名・渡邊楓和)さんの個展「つかのま ふきぬけの空間展」が7月14日、アートスペース・ココラボラトリー(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で始まった。
着色した2枚重ねのグラシン紙を天井から吊り下げた垂れ幕や石から型を取って作るオブジェ、アクリル絵の具で着色した発泡スチロールを厚紙で挟んだ板に丸く切り抜いた20~100枚のワックスペーパーを1枚ずつピン留めして仕上げた絵画など、素材の特徴を生かした作品約12点を展示する。手作りの紙製の箱やぬいぐるみなど38点(1,500円~)も販売する。
ふきぬけさんは「夕方の空の色の移り変わりや雨が当たって歪んで見える窓ガラス越しの景色など、自然現象や風景を表現した」とし、「インクのにじみや蝋を染み込ませた紙の光の透け方の変化など、素材に起きる現象に注目しながら、作品をうちわであおいだり、手で触ったりしながら楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は11時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。7月18日まで。