秋田美術作家協会(秋田市新屋扇町)に所属する美術家9人のグループ展「Land Scope」が7月1日、秋田市にぎわい交流館AU(中通1)で始まった。
若手美術家の作品発表の場として、2019年から毎年開く作品展。多種の画材を使う大小さまざまな絵画作品43点と彫刻作品3点を展示する。今年の出展作家は以下の9人。
菅野幸恵さん、佐藤絵美さん、草彅亜樹さん、船木孝一さん、永沢碧衣さん、菅原綾希子さん、安田早苗さん、室永佳絵さん、松山桂子さん。
「荒波にもまれた浮き玉に人の精神や魂のようなものを感じる」と、画面いっぱいに浮き玉を描いた作品(縦130.3センチ、横162センチ)など7点を出展する市内在住の松山さんは「重厚なイメージの油彩画でも軽く透き通るように描くことができるし、絵の表面の質感にも個性が表れる。油彩画の奥深さを知ってもらえれば」と話す。
同市在住のクラフト作家の菅原さんは、左右の表情が異なる女性像「eon(エン)」(縦23センチ、横33センチ、高さ87センチ)を出展。「不安定な世の中で、私の芯にある『救い』を表現した」と話す。「3人の新会員も加わり、私もいい刺激を受けた。これまでより広い会場のため、サイズの大きな作品の展示も多い。皆さんに鑑賞いただければ」と来場を呼びかける。
営業時間は10時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。7月3日まで。