秋田県在住の美術家と中学生の作品を一堂に展示する絵画展「ファインアート秋田2022」が1月26日、アトリオン(秋田市中通2)で始まった。
美術家団体・国画会の会員や公募に応じた美術家24人のほか、秋田市内の中高生22人の計46人が、金属や木、布などさまざまな画材を使い制作した絵画作品計46点を展示する。
縦207センチ、横350センチのアクリル画作品「異化と同化」を出品した、秋田市内の高校で教員を務める森川勝栄さんは「生物の代謝のように具体的に見えないうごめきを躍動的に表現した。色の重なりや肌触りなどで、見る人の想像をかき立てられれば」と話す。
同展の実行委員長で秋田大学名誉教授の佐々木良三さんは、縦205センチ、横324センチのキャンバスに接着剤を流し、6カ月ほど屋外で風雨に当てることで砂や木の葉や雨を染み込ませ、木炭や墨で色付けして仕上げた作品「散在」を出品。「変わった発想や新しいものを生み出す感性を育みたいと始めた当展は今回で3回目。地元の美術家の皆さんの力作を鑑賞いただければ」と話す。
同日来場した秋田市在住の男性は「大きなキャンバスに描かれた作品の数々に圧倒された。作品1点1点から表現する楽しさが伝わってくる。中高生の作品が光彩を放っていた」と話す。
営業時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。1月30日まで。