秋田公立美術大学大学院(秋田市新屋大川町)に通う大学院生の実習成果展が1月22日、秋田市文化創造館(千秋明徳町)で始まった。
同大学院複合芸術研究科の修士課程1年の10人が、JR東日本秋田支社(中通7)や秋田ケーブルテレビ(八橋南1)、飛良泉本舗(にかほ市)などの企業や団体のほか、市民の協力を得るなどしながら、社会との関わりや地域文化、公共空間の活用などに関する研究に取り組む実習の成果展。
グラフィックデザインが専門の三浦紗希さんは、新屋地区の住民が抱える問題の解決を目指した作品「御用聞きのサキ」を出展。婦人服の縫製を手掛けるほうこう(新屋表町)の協力を得ながら、ファッションショーと大学生の連携を図る企画を発表する。高橋琴美さんは、陶器やコーヒー豆などを扱う南蛮屋あおい(大町1)の協力を得て、商店街に簡易コーヒースタンドを設けて行った社会実験の成果を展示する。
秋田県中央男女共同参画センター(中通2)の協力を得て取り組んだ移動図書プロジェクト作品「book shelter」を岩瀬海さんと共に出展する櫻井莉菜さんは「修了研究の途中成果として、初めて私たち学生が主体となって発表の準備を進めてきた。皆さんに研究の成果をご覧いただければ」と来場を呼び掛ける。
22日に来場した秋田市在住の女性は「大学院が学外の団体と連携して研究に取り組んでいることを初めて知った。日本酒の作り手に焦点を当てた作品など興味深く見ることができた」と話す。
営業時間は10時~17時。入場無料。1月26日まで。