秋田市民や観光客に長く親しまれた料理「わっぱめし」が10月26日、秋田空港(秋田市雄和)2階に開業した飲食店で復活した。
1977(昭和52)年にJR秋田駅前で創業し、空港開港時から40年にわたり空港内飲食フロアでも営業した郷土料理店「杉のや」の名物料理「わっぱめし」。
同店を営業する会社が3月に廃業したことから、同フロアでレストランを運営する外食会社ドリームリンク(山王2)が居ぬきで引き継いだ。新店名は「稲庭本舗明治佐助商店」。
旧店が使っていた秋田杉の伝統工芸「曲げわっぱ」製の容器やレシピなども引き継ぎ、山菜の炊き込みご飯とタイやエビ、カニなどを乗せて蒸した「わっぱめし」6種類(1,650円~1,760円)を復活させた。
稲庭うどんや羽後町のそば店から暖簾を受け継いだ「弥助そば」(以上、935円~1,540円)、きりたんぽ鍋などの郷土料理(495円~1,430円)、県内34軒の酒蔵の地酒(440円~1,540円)もそろえる。
「わっぱめしは、秋田の歴史を食べていただくようなもの。当店が引き続き提供できることは光栄」と須田紘喜店長。
最上明彦副社長は「私たちが誇る郷土料理を通して、空港を利用する皆さんから『秋田に来て良かった』と思ってもらえるような店づくりができれば」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~19時30分。