1851年創業の樺細工工房「藤木伝四郎商店」(仙北市)が、現在、創業170周年を記念した新製品を秋田県立美術館内のカフェ・光風(秋田市中通1)で展示・販売している。
茶筒や盆、皿などをヤマザクラの樹皮を材料に作る伝統工芸「樺細工」。秋田県仙北市角館町に江戸時代から伝わる。
樺細工製品を多く展示・販売する美術館内カフェに新たに出品する新製品は、同社が今年で170周年を迎えたことを記念し、木地にヤマザクラの樹皮を貼る「木地もの」技法を使い制作したトレー「Tray Origin(トレー・オリジン)」(5,500円)。サイズは、縦約13.5センチ、横約20センチ、高さ約1センチ。
同社7代目社長の三沢知子さんは「170年もの間、工房を続けられたのは、人のつながりがあってこそ。お世話になった皆さまに感謝を伝える場を設けたかったが、コロナ禍でもあり、記念トレーを企画した。シンプルなデザインのトレーに、製造元として多くの思いを込めた製品に仕上げた。日常使いで楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は10時~18時。