秋田県内の夏祭り6行事で使う山車などの模型と実物が、現在、秋田キャッスルホテル(秋田市中通1)の1 階ロビーに展示されている。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、多くの県内夏祭りの開催が見送られていることから、「夏祭りの雰囲気だけでも」と、同ホテルが県内で行われる6つの伝統行事で使う山車などの模型を集めて企画した。
国重要無形民俗文化財に指定される秋田市の「秋田竿燈(かんとう)まつり」で使う竿や、土崎神明社祭の曳山行事「土崎港曳山まつり」、鹿角市の花輪祭の屋台行事「花輪ばやし」で使う山車、仙北市・角館祭りの「やま行事」、能代市の七夕行事「天空の不夜城」などの模型を展示する。湯沢市の七夕「絵どうろうまつり」で展示する絵どうろうは実物を用意した。
「秋田の夏祭り」をテーマに応援メッセージを募集し、ロビーに設けるボードに掲示するほか、SNSにも掲載する。
「多くの夏祭りが中止や大幅な規模縮小を余儀なくされる中、秋田の伝統行事を未来につむぐ思いを込めて企画した。実物は高さ24.1メートルほどある天空の不夜城の模型は、約10分の1サイズで見ごたえも十分。県内6つの夏祭りの雰囲気を体感いただけるのでは」と同ホテル企画・広報課の加藤いづみさん。「夏の思い出づくりに来館いただき、行事関係者へのエールや夏祭りの思い出などのメッセージを寄せてもらえれば」と話す。
メッセージボードに寄せられたメッセージは、秋田県観光連盟などを通じて行事の関係者に届ける。
8月20日まで。