データセンター事業などを手掛ける「エスツー」(秋田市中通3、TEL 018-853-9761)は4月20日、秋田市内の飲食店向けに前払い飲食券のオンライン発行サービスを始めた。
国の新型コロナウイルス感染症の拡大防止策を受け、休業を余儀なくされる市内飲食店。中でも、バーやスナックなど接待飲食店が多く集まる川反(かわばた)・大町エリアの一部には、廃業を検討する店舗も現れ始めるなど深刻さを増す。
「資金面から飲食店の支援を」と同社が提供を始めたのは、スマートフォンなどを使って2,000円以上の前払い飲食券を発行するオンラインシステム。飲食店の経営者は、自店向け飲食券を無料で登録できる。22日現在、13店舗が利用する。
購入者は、購入金額の10%を加えた飲食券として使うことができる。決済方法はクレジットカードのみ。
店舗が廃業した場合の返金保証などはないが、須藤晃平社長は「店舗への応援の気持ちを持って、閉店してほしくない店舗や、万が一閉店してしまっても返金を求めない気持ちになれる店舗を応援いただきたい。川反・大町の飲食店は、秋田の活力の源。未来の笑顔のため協力いただければ」と呼び掛ける。「領収書を発行するので、会社の忘年会向けに今から利用いただければ」とも。
前払い飲食券の発行は6月30日まで。利用期間は10月1日~12月31日。
今後、県内各地で同様のサービスの立ち上げを予定する。