青森県弘前市在住のアーティスト・GOMAさんの個展「Unknown」展が9月7日、「Galleryあずき」(秋田市大町3)で始まった。
秋田公立美術工芸短期大学(現・秋田公立美術大学)卒業後、秋田市内でデザイン事務所を兼ねたカフェの営業などを経て、2017(平成29)年、出身地の弘前市に帰郷。現在、同市を拠点に創作活動に取り組む。
多くの文字が羅列する印刷物が読みづらい自身の先天性の特徴から「細かな文字が読めない画家」「アウトサイダーアーティスト」とも称されるGOMAさんの作品は、多数の細かな線を使いながら大胆な構図に仕上げることなどが特長。
公の場で絵を描くライブアートなどを通じて披露する特異な作風が注目を集め、ショッピングモールや大学からライブアートの依頼を受けたり、地元の銀行とコラボアートを制作したりするほか、弘前の伝統行事「ねぷた」に「人形ねぷた」で参加するなど活動の幅を広げる。
イタリアで開かれる展覧会に出品した作品や、国連とのコラボ作品「MOON MONSTER」などが高く評価され、それまで数千円だった作品は、200万円の値が付くものまで生まれた。
モノクロで表現することが多かったが、「自身の色彩感覚の表現を試したい」と、今年からはカラフルなアクリル画の制作も始めた。
帰郷後、初めて秋田市内で開く個展は「麒麟(きりん)」「白蛇」などの「神様」を描いた作品17点を展示する。高額な原画ほか、複製画(1万5,000円~)やバッジ、ステッカー(以上、300円)、Tシャツ(2,600円、4,900円)などのグッズを販売する。
開催初日、「観音様」を描くライブアートも披露したGOMAさんは「世界で評価されるような作品をと創作活動に取り組んでいる。最近のテーマは『神様』。作品を通じて日本の文化を世界に紹介することができれば」と話す。
開催時間は11時~19時。入場無料。今月16日まで。