秋田市寺内の「一本松」の前にあるソメイヨシノが、今年も開花宣言前に開花した。
秋田市の桜の開花基準となるのは、秋田地方気象台構内のソメイヨシノだが、市の保存樹に指定されている寺内の通称「一本松」前に生育するソメイヨシノは、例年、気象台が発表する開花宣言よりも1週間ほど早く開花することで、地域住民に知られている。
近隣の住民は「同所は、日当たりが良いほか、緩やかな坂道に面していることから、冬季は路面凍結防止用のロードヒーティングがされていることが関係しているのではないか」と話している。
秋田地方気象台は、観測が開始された1902年から1977年まで千秋公園内の基準木(標準木)を使用し、1978年からは八橋運動公園内のソメイヨシノを基準木にしてきたが、樹齢70年という老木のため、昨年からは秋田地方気象台構内のソメイヨシノを基準木としている。