試行運用中の秋田市内の文化施設に割引料金で入館できるスタンプカード「みるか」が3月31日に試行期間満了となるのを前に、本実施への移行が検討されている。
秋田市教育委員会文化振興室が運用する同カードは、市内の文化施設への入館が2割引きになるスタンプカード・サービス。千秋美術館、赤れんが郷土館、佐竹資料館、河辺農林漁業資料館など秋田市内の8施設のうち、いずれかの施設に通常料金で入館してカードを受け取り、以後、他施設の入館時にカードを提示すると割引料金が適用される仕組み。押印されるスタンプは、各施設をイメージした8施設ごとに異なるものを使用するなど、デザインにもこだわる。
現在試行期間で、1月末までに25,487枚が発行され、うち2,618枚が実際に使用されたという。文化振興室がカード使用者を対象に行ったアンケートでは、「秋田市にもいろいろな文化施設があるということを知った」「これからも継続してもらいたい」という市民からの声や、「秋田の文化を知る良いきっかけとなった」という観光客からの意見などが寄せられたという。
担当の加藤隆子さんは、河辺農林漁業資料館以外の施設は、すべてJR秋田駅から徒歩約20分圏内にあることから、「施設を観覧してもらうことで、施設間の回遊性やネットワークを高めたい」とし、「3月31日に試行期間の満了を迎えるが、観光客の皆さんに好評である一方、市民の皆さんへの認知が低い。いずれも魅力ある施設なので、もっと多くの市民の皆さんにも地元の文化施設に親しんでもらいながら、カードサービスの本実施ができれば」と話している。
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