秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018‐853-8686)で7月11日、絵本作家の作品展「エロール・ル・カインの魔術展」が始まった。秋田経済新聞などが後援。
「キャベツ姫」「キューピッドとプシケー」「おどる12人のおひめさま」「魔術師キャッツ」などの絵本で知られ、「イメージの魔術師」とも称される絵本作家のエロール・ル・カイン。
「アラジンと魔法のランプ」「雪の女王」「美女と野獣」など約194点の絵本作品の原画や未使用原画、スケッチ、ケイト・グリーナウェイ賞の賞状などの資料、物語が体感できる映像など計203点を展示する。
同展を担当する学芸員の佐々木早苗さんは「幼少期を過ごしたインドでの思い出が作品に色濃く影響を与えている。西洋的な絵の中に東洋的なパーツが組み合わさっている。豊かな色彩や細密な描写による装飾性、繊細でありながら大胆な構図の面白さなどが魅力のル・カインの魔術にかかっていただければ」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。入場料は、一般=1,000円、70歳以上=900円、学生=710円、高校生以下無料。8月31日まで。
開催期間中、ワークショップやギャラリートーク、絵本の読み聞かせ会などを開催予定。詳細はホームページで確認できる。