秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-8686)で現在、企画展「風景のゆくえ」が開かれている。
「風景表現の変遷」をテーマに平野政吉美術館が所蔵する風景画を時代別に展示する同展。浅井忠の「秋郊」や司馬江漢の「不忍池」、「眼鏡絵」の始祖といわれる円山応挙「明州津図」など、約38点を展示する。会場には、眼鏡絵を見るための「のぞき眼鏡」のレプリカも並べる。
学芸員の佐々木早苗さんは「名所絵が主流だった時代から遠近法が取り入れられた江戸後期の風景画、名もない風景が描かれるようになった明治時代など、作品を時代別に展示することによって、描かれる風景のモチーフの移り変わりに気づくことができる。眼鏡絵を一堂に見る機会は多くはなく、玩具商に奉公していた円山応挙ならではの工夫の詰まった作品も見どころ」と話す。
3月18日は14時から、学芸員によるギャラリートークも行う。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)入場料は、一般=310円、70歳以上=280円、学生=210円、高校生以下無料。4月19日まで。