デザインスペース「ル・エタージュ」(秋田市山王5、TEL 018-866-3890)で現在、郷土人形「八橋(やばせ)人形」が題材の日本画展が開かれている。
型取りして焼いた土に職人の手で絵付けをする「八橋人形」。素朴な素材感と顔つきの人形は市内を中心に親しまれてきたが、2014年、後継者がないまま唯一制作を続けてきた職人が亡くなった。
現在、人形の保存などに取り組む「八橋人形伝承の会」(八橋本町1)のメンバーでイラストレーターの小西由紀子さんが、「八橋人形の代表的な造形『ひな人形』の魅力を日本画として残せないか」と、横手市に伝わる「十文字和紙」を画材に作品を制作。「ひな絵」展と銘打ち、日本画作品25点のほか、人形、ポストカードなどを展示販売する。
「地域に密着し愛されてきたものがなくなるのはさみしい。作品を通じて若い世代の皆さんにも関心を持ってもらえれば」と小西さん。
営業時間は11時~19時(21日は18時まで)。2月21日まで。