秋田魁新報社と秋田銀行など3社が8月に運営を始めた購入型クラウドファンディングサービス「FAN AKITA(ファンあきた)」の初回募集事業3件の全てが目標額をクリアした。
地方紙と地方銀行が協力して運営する国内では初めてのクラウドファンディングとして運営を始めた同サービス。
県内に支局と販売店を100カ所以上持つ同紙と100店以上の支店を展開する同行が連携することで、両者が持つ情報発信力やコンサルティング機能などの強みを生かすことができるとして、現在、県内外の自治体や金融機関などから注目を集める。
初回募集事業は、秋田市千秋公園で打ち上げ花火大会を開く「千秋花火プロジェクト」、「超神ネイガー」のヘルメットで試合に挑むスケルトン日本代表の笹原友希選手の活動支援事業、市郊外の里山を活用した体験教室などを開く「あきた里山學校プロジェクト」の3件。それぞれ、目標金額の20万円~100万円に達した。
秋田魁新報社経営企画室の田口清洋室長は「県内外からの支援を頂き3事業とも成立できたことに感謝している」とし、「取り組みに共感する皆さんの力を集めることで、これからも地域を元気づけられる事業の支援につなげられれば」と話す。
次回は10月中旬、数件の事業で募集開始予定。
クラウドファンディングとは、事業企画を受け付け、支援希望額と募集期間、事業内容をサイトに掲載。支援金が目標金額に達することで支援が成立し、支援者には支援金額に応じた返礼グッズなどを進呈する。目標金額に達しなかった場合の支援金は支援者に返される。