秋田県にかほ市出身の木版画家・池田修三の作品展「プロフィル」が9月19日~10月12日、秋田県立美術館(秋田市中通1)で開かれる。
愛らしい表情の少女や少年の図柄と優しい印象の色合いから、にかほ市広報誌や地銀の預金通帳の表紙図柄に使われるなど地元を中心に愛されてきた池田修三の木版画作品。2004年の没後、県内外で開かれる作品展などを通じて再評価の機運が高まっている。
秋田市中心市街地の活性化などを目的に官民共同で取り組むアート事業「あきたアートプロジェクト」の一環として2014年に続き2回目の開催となる今年は、初期から晩年までの創作活動における池田修三の葛藤が伝わるよう展示構成に工夫を凝らし、生涯を通じた作品260点以上の展示を予定する。
会期中、にかほ市象潟郷土資料館館長の齋藤一樹さんをゲストに迎えたトークイベントや、早瀬直久(ベベチオ)さんと青谷明日香さんがライブを開くほか、木版画家の馬川亜弓さんを講師に招いた木版画の全ての工程を体験する木版画教室も開く。
「昨年よりスペースを広く取り、ゆったり鑑賞できるよう展示する。池田修三の作品から人柄も感じられるような作品展にできれば」と担当の矢吹史子さん。「会期中に展示替えも行う予定なので何度か足を運んでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時。9月30日~10月2日休館。入場無料。トークイベントは9月19日16時~17時、ライブは22日14時~15時。会場は同美術館。入場無料。木版画教室は10月3日10時~13時。会場は秋田市民市場(中通4)内フリースペース。参加費2,000円。イベントの問い合わせは「のんびり」(TEL 018-832-8086)まで。