秋田市在住の舞台俳優・ゴトウモエさんの初めての自主演劇公演「モエ式」が5月10日、ココラボラトリー(秋田市大町3)で開かれる。
中学生で演劇を始め、進学で上京した後は劇団スタッフとして働いたり、声優事務所に所属したりしながら、舞台出演を中心に演劇活動に取り組んできたゴトウさん。
2011年3月の帰省中に東日本大震災に遭ったことをきっかけに帰郷し、テレビやラジオのナレーションやイベント会場の司会などを務める傍ら、「芝居を知らない人でも楽しむことができる演劇を」と他分野で活動するアーティストらとコラボ上演する演劇プロジェクト「モエ式」を立ち上げた。
初上演の演目は、現代演劇の父と称される岸田國士の1925(大正14)年発表の戯曲「命を弄(もてあそ)ぶ男ふたり」。現在、市内で演劇活動に取り組む加賀屋淳之介さんらと上演準備を進める。シンガー・ソングライターのMATiROGさんが音響効果を手掛ける。
「私は女性だが、『俳優』であることにこだわりたい」とゴトウさん。「芝居が好きな人はもちろん、観劇が初めての人でも楽しめる内容。演劇の魅力を広く伝えることができれば」と意欲を見せる。
開演時間は13時30分と17時30分の2回。各回定員35人。入場料は1,500円(学生500円)。予約はホームページで受け付ける。