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さっきすれ違った人と結婚するかと思った-秋田で「出会い」再考企画

写真はネオンチューブを使った丹羽良徳さんの作品「許すネオンサイン」

写真はネオンチューブを使った丹羽良徳さんの作品「許すネオンサイン」

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 国内外の公共空間などで芸術活動に取り組むアーティスト丹羽良徳さんの新作パフォーマンスに合わせたトークイベント「可能性としての断絶」が3月24日、アートスペース・ココラボラトリー(秋田市大町3、TEL 018-866-1559)で開かれる。

国内外の公共空間などで芸術活動に取り組むアーティスト丹羽良徳さん

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 歴史や経済など社会環境のために出会うことができなかった人々が出会う場を現実社会の中に設定し、違和感や異質な状況を作り出すことで今の社会像を浮き彫りにする丹羽さんの芸術活動。肖像画や新聞の切り抜きなどウラジーミル・レーニンの関連グッズをモスクワ市民に呼び掛けて集め、「モスクワ現代美術館」に展示するプロジェクトなどで話題になった。

 秋田公立美術工芸短期大学の卒業生らの呼び掛けに応じて制作する新作のタイトルは「さっきすれ違った人と結婚するかと思った」。秋田市内の飲食店街にある川反中央ビル(大町3)屋上に作品タイトルを書いた縦2メートル・横9メートルの横断幕を設置する。

 偶然の出会いから芽生える恋心を連想させると同時に、全国的に最低水準にある県内の婚姻率を再考させるメッセージを通じて、「人生のあらゆる可能性は個人の小さな決断によって支えられている」ことを表現する。

 「さまざまな受け取り方ができるメッセージを送ることを通じて、社会で人と人の関わり方を浮き上がらせながら、『出会い』を再考するきっかけを作ろうとする試み」と同アートスペースの笹尾千草さん。

 トークイベントは18時~20時(17時30分開場)。入場料500円。横断幕は26日に展示予定。

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