小説家や歌人など秋田出身の女性作家9人の作品や自筆資料などを展示する「秋田の女性作家たち」が現在、「あきた文学資料館」(秋田市中通6、TEL 018-884-7760)で開かれている。
近現代に活躍した秋田出身の女性作家たちの功績を紹介する同展。江戸時代から明治時代にかけて活躍した歌人・後藤逸女(いつじょ)さんの短冊や、五城目町出身の小説家・矢田津世子(つせこ)さんの原稿、小説家・松田解子(ときこ)さんが荒川鉱山取材に使用し、現場の詳細なデッサンやメモが見られるノートなど約40点の原稿や出版物などを展示する。
中には、脚本家・内館牧子さんが執筆したドラマ脚本「塀の中の中学校」の原稿など自筆資料や、画家で詩人の竹久夢二さんが由利本荘市出身の小説家・山田順子さんを描いたデッサン画など、作家同士の交流がうかがうことができる資料も含まれる。
同館のスタッフは「近代以降の女性にとって社会が厳しい時代、文章表現に励んだ秋田出身の作家たちの活動を知ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開館時間は10時~16時。月曜休館。入場無料。4月22日まで。