「ノースアジア大学文学賞」発表-内館牧子さんらが受賞作選定

審査員の脚本家・内館牧子さん

審査員の脚本家・内館牧子さん

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 ノースアジア大学総合研究センター(秋田市下北手桜、TEL 018-836-6592)は10月25日、「第1回ノースアジア大学文学賞」の受賞作品を発表した。

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 同文学賞は、「文学の喜びを知ってもらうことと文学の新しい芽を育てること」(小泉健理事長)を趣旨に、未発表のオリジナル・エッセーで、テーマが自由の「大学生・一般の部」と、自由テーマのほか「生きがいと仕事」を課題とする「高校生の部」の2部門を募集したところ、全国から200作品を超える応募があった。

 同大学客員教授で脚本家の内館牧子さんのほか、同大学の小泉健理事長、秋田大学の阿部昇教授ら5人が審査を行い、各賞を選定した。

 各部門の最優秀賞は以下の通り。高校生・課題作品の部=地元の祭の「仕事」を通じ、秋田で生きていきたいとの思いを書きつづった能登屋翔太さんの作品「仕事と生きがい」、高校生・自由作品の部=幼少期の思い出を通じて少年の心を持ち続けたいという願いや幼少期に見た風景や感じたことを大切にしたいという思いを書きつづった斉藤慧未さんの作品「少年シンドローム」、大学生・一般の部=戦時中に過ごした小学生時代に出会った朝鮮人転入生の話や、初めて訪問した韓国で思ったことなど書きつづった田村昭子さんの「韓国で出逢った老婦人」。

 同センターの担当者は「北海道から三重まで全国から作品が寄せられてうれしく思った」とし、「入選から漏れた作品の中にも審査員の関心を引くものがあるなど、予想以上に内容の濃い賞となった」と、今年初めて創設した賞への手応えを語った。

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