漆芸品の展示販売会「うるしの、う」が現在、セレクト雑貨店「まど枠」(秋田市大町3、TEL 018-827-6212)で開かれている。
「漆芸工房齋藤」(茨島7、TEL 018-863-5737)店主で職人歴53年の齋藤國男さん。顔料を混ぜ合わせた彩漆など数種類の漆を何層も塗り重ね、「研ぎ出し」という技法で絵柄を浮かび上がらせた作品が特徴で、黄綬褒章の受賞歴も持つ。
同店には、ケヤキのぐいのみ(1,700円)や桜を使った箸(1,700円)、一点ごとに異なる絵柄が描かれた銘々皿(2,500円)、漆で仕上げた「曲げわっぱ」の弁当箱(8,700円)などの普段使いできる食器類を中心に約70点を出品する。
「漆器は取り扱いが難しいと思われがちだが、洗った後にすぐ拭くなど湿気に注意すれば長持ちする。身近に置いて気軽に使ってほしい」と齋藤さん。同展を企画した伊藤幹子さんは「シンプルで日常使いできる作品をそろえた。手にとって漆器の良さを知っていただければ」と来場を呼び掛ける。
営業時間は11時~19時(最終日は17時まで)。3月4日まで。