2011年の秋田経済新聞・年間PV(ページビュー)ランキング1位は、ユニークな清涼飲料自販機を紹介した記事が輝いた。ランキングは今年1月1日から12月27日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。(カッコ内は掲載日)
1. 「コーヒーだといいね」-商品が選べない飲料自販機、秋田で人気に(3/8)
2. 秋田・潟上にフルーツタルト専門店オープンへ-醸造所の蔵を改装(5/19)
3. 秋田・ガラス作家の愛犬モデルの漫画「いとしのムーコ」、コミック誌に連載へ(4/7)
4. 秋田・国道沿いの店舗外壁に描かれた女子高生イラスト、話題に(1/17)
5. 地元愛を伝えたい-秋田の少女アイドルグループ「プラモ」が活動本格化(4/8)
6. 秋田県がツイッターアカウント開設-東北地方太平洋沖地震情報を発信へ(3/14)
7. 10代目「あきた観光レディー」決まる-秋田美人5人に委嘱状交付(6/3)
8. 秋田にコーヒー豆専門店「08」-産地にこだわり、カフェも併設(7/26)
9. 秋田のボランティア団体、ゲーム機とソフトを募集-被災した子どもの要望に応え(6/8)
10. 超神ネイガー、沖縄のヒーロー「琉神マブヤー」映画に出演へ(7/1)
1位の自販機は、缶コーヒーやジュースを販売する一般的なものだが、ランダムに10種類の商品を装てんすることで、買うまで種類がわからない「カプセル玩具」のような仕組み。「コーヒーだといいね」「大人用コーヒーかも?」などサンプル商品に手書きされたメッセージの手作り感も話題になった。
潟上市のフルーツタルト専門店のオープンを報じた記事は、秋田経済新聞の飲食店記事としては初めて上位にランクインしたほか、多くのカフェ関連記事の中では、カフェも併設した山王のコーヒー豆専門店が8位に入る注目ぶりを見せた。
当ランキングで昨年のキーワードとなった「秋田美人」関連では、地元の少女アイドルグループ「プラモ」(5位)と「あきた観光レディー」(7位)がランクイン。秋田市在住のガラス作家と愛犬がモデルの漫画を紹介した記事(3位)や、地元の漫画家が描いたイラストを外壁に飾ったアミューズメント施設(4位)、沖縄のご当地ヒーロー映画に「超神ネイガー」が出演することを紹介した記事(10位)など、ご当地キャラクターはコンテンツ自体の魅力が問われる傾向に。
3月以降は、秋田県庁がツイッターを通じて震災関連情報の発信を始めた記事(6位)や、中古ゲーム機を集めて被災地の子どもに贈ったボランティア団体を紹介した記事(9位)のほか、計画停電(11位)、老人クラブの義援金活動(13位)、飲食店女性オーナーの震災支援活動(19位)などの震災関連記事が目立った。
ツイッターやフェイスブックなどSNSのユーザーが秋田でも増えたことに連動し、まちづくり拠点を目指す仲小路のバー(16位)、複数店主が共同営業する「シェアカフェ」(17位)、トルコライス愛好会(18位)など、特定の目的をもったスポットやグループの活動も活発化した。
「小さなコミュニティー」は、2012年のキーワードとして注目される。