北東北3県のソムリエらでつくる北東北ワイン開発プロジェクト協議会(大仙市)が2月4日、秋田のサクラ酵母を使った「さくらワイン」を発売した。
秋田県内で採取したソメイヨシノの花から分離した酵母「天然さくら酵母」を使用し、2005年から毎年販売する同商品は、「春を告げるワイン」として、地元だけでなく首都圏にも出荷する人気商品。
同協会会長の小西亨一郎さんは「ほんのり甘い香りの中口のロゼで、さっぱりとした味わいが特徴。和食のほか、中華など濃い味の料理によく合う」と話す。「昨年は、春は低温、夏は猛暑となり品質管理が厳しい1年だった。収穫量に応じてブレンドを調整するなどし、絶妙な色と風味を実現できた。農家の思いが詰まったワインになったと思う」と小西さん。
「これまで醸造家だけが味わうことができた生ワインを皆さんにも楽しんでもらいたい」と、今年は初めて火入れをしていない「さくらワイン生詰め」も発売。ピリっとした酸味といきいきとした味わいが特徴だという。
3県の酒販店や首都圏の百貨店などで1万4,000本を販売する。「さくらワイン生詰め」は注文販売で500本限定。秋田市では「あきた県産品プラザ」(秋田市中通2)で限定数を用意する。フルボトル(720ミリリットル=1,575円)、ハーフボトル(360ミリリットル=840円)、スパークリングワイン(720ミリリットル=2,100円)、さくらワイン生詰め(720ミリリットル=1,575円)。