大館市のアートプロジェクト「ゼロダテ」のメンバーが7月16日、来月開催予定の「ゼロダテ/大館展2010」のPR活動を秋田市内で行った。
大館のアートプロジェクト「ゼロダテ」の東京拠点「ZAC TOKYO」
大館出身の美術関係者らが中心となり、地元の商店や空きテナントなどをギャラリーに見立てた現代アート展の開催などを通じて、2007年から地域のにぎわい創出に取り組む同プロジェクト。今年はJR大館駅から地元商店街に通じる約2キロにある空きテナントなどをギャラリーに見立て、100人以上のアーティストが参加する美術展のほか、誰でも自由に出品できるオープン参加型の展覧会「ゼロ展」も初めて開催する。
「大館市内が会場のイベントだが、秋田の皆さんにも参加いただきたい」と秋田公立美術工芸短期大学(秋田市新屋大川町)を初めて訪れたのは、同プロジェクトの石山拓真さんと松渕得雅さん。同短大工芸美術学科の准教授・芝山昌也さんと学生6人を前に、「アートと社会の接点を考えることの重要性」「(作品展示のためには)ギャラリーとして使う店舗の掃除から始めることの大切さ」などを訴えた。
石山さんは「地元で継続できるアートプロジェクトとして始めた当プロジェクトも今年で4年目を迎える」とし、「地元関係者に限らず、どなたでも自由に参加できるオープン展では作品の市民投票も行い、優秀作品は東京・秋葉原のギャラリーに展示する特典も用意する。県内外の皆さんから寄せられた自由な作品を通じてプロジェクトの輪を広げていければ」と話す。
「ゼロ展」への出品受け付けは今月30日まで。
詳細はホームページで確認できる。