「性と人権ネットワークESTO」(秋田市)は9月5日、身体や戸籍と自覚する性別とが異なる「性同一性障害」の理解を深める講演会「女だって、男だって、生き生きと暮らしたい秋田をつくろう!」を秋田県中央男女共同参画センター(中通2)で開講する。
性別適合手術を受け、性を変えた講師の生活実感や体験談を通じて男女共同参画の推進を図るほか、性や性別の悩みと自殺やうつ病の関連性の認識を高めることで自殺予防対策に役立てることを趣旨に、地元のNPOなど7団体が協賛して開く。
自らも女性から男性への性別適合手術を受け、性同一性障害の研究に取り組む作家の虎井まさ衛さん、性同一性障害であることを公表して世田谷区で区議会議員活動を行う上川あやさん、うつ病や自殺の問題に取り組み、性同一性障害の診断にも携わる笠松病院(秋田市浜田)の稲村茂院長の3人が講師を務める。
性同一性障害や性の判別が難しい状態で生まれた半陰陽、同性愛など性的少数者の支援に取り組む同会代表の真木柾鷹さんは「性別で能力の限界を決めるのではなく、一人ひとりの才能や努力が生かせる秋田になってほしいとの思いから講演会を企画した」とし、「性的少数者は深い孤独の中で苦しんでいる。性同一性障害などで性別を変えて生きる人も『どこにでもいる普通の人』であることを理解してもらえれば」と話す。
講演時間は13時30分~17時(開場=13時)。参加費は1,000円(会員= 500円)。講演会終了後に開く懇親会は会費2,000円(食事・ドリンク付き)が必要。申し込みは8月31日まで。
問い合わせはホームページから。