「プロレスリング・ノア」(東京都江東区)が秋田で行うイベントを7月20日に控え、同社代表で人気プロレスラー三沢光晴さん急死の悲報に地元関係者がショックを受けている。
全日本プロレスに所属した1980年代には2代目タイガーマスクとして、退団後は自らプロレス団体「ノア」を立ち上げるなどの活躍で知られる人気プロレスラー三沢さん。秋田の地域活性化が使命の覆面レスラー「大町マン」を企画する地元関係者の声に応える形で、イベントの開催を決めていたが、6月13日、広島で行った試合中に倒れ、帰らぬ人となった。
キャラクターデザインなどを通じて、プロレスラーのザ・グレートサスケさんとの交流も深いデザイナーのやなぎはらともみさんは「今はまだ、三沢さんあっての『ノア』という思いが強い」とし、「三沢さんが推進する『いじめ撲滅運動』など、私がキャラクターを通じて伝えたいことと共通点も多く、これから何か一緒にやっていこうとお話ししていた矢先なだけに残念でならない」と話す。
「当日は、猫をモチーフにした『にゃまはげ仮面ニャッパゲ』の着ぐるみや新キャラ『大町ニャン』のお披露目も予定し、動物好きの三沢さんも楽しみにしていたと聞く。三沢さんにお見せすることも、お会いすることも叶わなくなってしまったが…。ご冥福をお祈りしたい」(同)。
イベントを企画する「秋創(アキツク)」(中通6)の中村さんは「突然のことで驚いているが、秋田でのイベントは三沢さんの遺志として予定通りに行いたい。当日、会場には献花台も設けるので、多くの皆さんに献花してもらえれば三沢さんも喜ぶと思う」と話す。
会場は、秋田拠点センター「アルヴェ」(東通仲町)。入場無料。詳細はホームページから。