秋田の老舗ビジネスホテル「ホテルハワイ」が、市内3店全店の営業を停止した。
同ホテルチェーン最大客室(450室)の「ホテルハワイ・ラグーン」
1965(昭和40)年創業の同ホテルは、駅前店(千秋久保田町)、新本店(中通5)、ラグーン(中通3)の3店舗を秋田市内で展開する老舗のビジネスホテル。客室総数1,050室は県内最大級だった。
各店玄関には、現在、「2009年1月1日午後1時をもってホテルハワイ全3店舗は閉店とさせていただくことになりました。長年に渡りご愛顧いただきまして、本当にありがとうございました。突然の閉店、深くお詫び申し上げます」(総支配人名)と記した張り紙が貼られているが、営業停止の理由は明らかにされていない。
秋田市中心部では2003年ごろから、「東横イン」「ドーミーイン秋田」「ダイワロイネットホテル秋田」などが新規に開店、1月9日には「リッチモンドホテル秋田駅前」のオープンも予定されるなどビジネスホテルの進出ラッシュが続く一方、2006年には「三井アーバンホテル秋田」、2007年には「秋田ワシントンホテル」が撤退するなど競争が激化している。同ホテルは低価格の宿泊料金で対抗してきたが、43年の歴史に幕を閉じることとなった。
出張で同ホテルをよく利用していたという盛岡市の男性は「宿泊料金が安く、立地もよく満足していただけに残念」と話す。