北東北にある5空港のターミナルビル運営会社が8月29日、共同で情報誌を創刊した。
同誌はフリーペーパーの「北東北5空港合同情報誌『ふらっと北東北』2008秋・冬号」。秋田県内の秋田(秋田市)・大館能代(北秋田市)の2空港のほか、青森(青森県)・三沢(同)・花巻(岩手県)の計5空港が、地域へ航空旅客を誘致しようと連携して取り組んだ。A4サイズのカラー18ページの構成で、温泉・スキー場・郷土料理などの観光情報を、写真や地図をふんだんに使用して紹介。空港店舗などで利用できる割引クーポンも盛り込む。
創刊準備を進めた事務局によると、同5空港が共同でPR活動を展開するのは今回が初めて。空港運営の環境が厳しさを増す中、航空利用の促進には各空港を拠点に北東北を「面」としてとらえる観光PRが効果的だと考えたという。県を越えた連携を生かす企画としてレンタカー会社とも協力し、各空港で借りたレンタカーを地域内の別の空港で返却する際の割引キャンペーンを実施。同誌にも情報を掲載する。
創刊号は約2万5,000部を発行。発行元の5空港ほか、新千歳・羽田・大阪(伊丹)・中部・福岡・那覇の各空港でも近日中に配布を開始するという。
今後は年2回の発行を予定しており、次号は2009年春・夏号となる。空港間の連携というユニークな取り組みで、全国から北東北への集客と空港利用の拡大に期待がかかる。(取材協力=みんなの空港新聞)