「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品で知られる漫画家・水木しげるさんの出身地、鳥取県境港市で8月30日に開催された「第3回妖怪そっくりコンテスト」で、秋田市在住の女性が扮(ふん)した「雪女」が「水木しげるロード振興会長賞」を受賞した。
同イベントは、書類審査を通過した3~60歳の23組49人が「鬼太郎」「子泣き爺」などの妖怪に扮して参加。本選では、鬼太郎に扮した東京都の専門学校生が最優秀賞に選ばれたほか8組が各賞を受賞し、東北から唯一の参加となった秋田市在住のやなぎはらともみさんも見事「水木しげるロード振興会長賞」を受賞した。
「飼い猫にも鬼太郎の服を着せた」ほどの水木しげるさんファンのやなぎはらさんは、「雪国の秋田らしく『雪女』の姿で秋田をPRしてきた。タレントの『こなきG』さんらと妖怪として水木しげるロードを歩くことができた上、これを縁に境港と秋田が妖怪で結ばれればと地元の方に声をかけていただいてうれしかった」と喜びを表す。
「以前の境港市の観光客は年間2万人ほどだったところ、妖怪イベントなどの効果で今は100万人以上になったと聞く。私が描くご当地キャラのニャッパゲも親善大使になれたら」とも。
同賞の賞金1万円は、「6月に起きた岩手・宮城内陸地震の被災者へ寄付する」(やなぎはらさん)という。