秋田県立美術館(秋田市中通1、TEL 018-853-8686)で7月16日から、現代美術展「異界をひらく~百鬼夜行と現代アート」が開かれる。秋田経済新聞などが後援。
動物と人や現世と来世など区別された「異界」を題材に、日本を代表する現代アーティスト13人が制作した作品約60点を展示する。出品作家は以下の通り。
松井冬子さん、天野喜孝さん、岡本瑛理さん、金子富之さん、鴻池朋子さん、田村一さん、奈良美智さん、藤浩志さん、真島直子さん、三瀬夏之介さん、山口晃さん、山本太郎さん。31歳で早世後も高い評価を受ける石田徹也と秋田県にゆかりの深い藤田嗣治の作品も特別出品する。
同展を担当する学芸員の高橋ともみさんは「江戸時代後期の作『百鬼夜行絵巻』や『付喪神記』など、古来より多くの絵師によって繰り返し描かれてきた『鬼』を案内役に、現代人が見失ってしまった『異界』を美術館によみがえらせる。東北で初めての展示となる石田徹也の作品や秋田では初公開の日本画家・松井冬子さんの作品など見どころも多い。恐ろしくも美しい異界と世界の変容を感じていただければ」と来館を呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は1,100円(学生は800円、高校生以下無料)。9月4日まで。期間中、出店美術家や学芸員らが講師を務める講演会やワークショップも予定する。